雷インパルス電流
(波高値・波高点・規約原点・規約波頭長・規約波尾長)
雷インパルス電流とは
雷により過渡的に短時間出現する電流を言う。
インパルス電流波形は(IEC61312-1)に規定されている。
横軸は時間経過を示し、縦軸は各瞬時の電流値を示す。
電流はその最大値まで比較的急遠に立ち上がり、その後は緩慢に減衰する。
と言っても数十マイクロ秒の範囲である。
このインパルス電流の波頭部を直線で表すとすれぱ、最大値の10%と90%を直線で結び、それを延長した場合の時間軸との交点「規約原点」及び電流最大値「波高点」で時間軸と平行に引いた直線との交点(この点と電流値が波高値である。) 間の時間差が8μsと定められており、これが「規約波頭長」である。
また波高値が50%に減衰する点「半波高点」を求めて、規約原点から半波高点に達するまでの時間を「波尾長」と呼び、これを20μsと規定している。波頭長と波尾長は次のように表現する。…8/20μs。もしメーカーが大きな公称放電電流を表示したならばサージ防護デバイスはそれに相当した大きなエネルギーの処理ができなければならない。