技術Q&A

Q&A一覧
Q1. 接地用スパークギャップの動作原理と電源用SPDとの違いについて教えてください
Q2. 続流遮断50kAの必要性について教えてください
Q3. ベンチルと他社との差別化のポイントは
Q4. 同軸75Ω系の直撃雷用の製品はありますか?





→Q1.接地用スパークギャップの動作原理と電源用SPDとの違いについて教えてください


A1

  接地用スパークギャップの動作原理は、動作開始電圧以上の電圧がスパークギャップの両端に印加された時に動作開始し、電流が流れなくなった時点で動作終了となる。
  また、接地用スパークギャップは電源用SPDと違い続流遮断の機能を持ちません。

(参考)
  接地用スパークギャップの用途は下記の通りです
・電線管・ガス管・水道管・排水管等の金属管に絶縁継手が設けられている場合
・異なる接地極を直接ボンディングできない場合
・電蝕が発生する恐れのある異なった金属物をボンディングする場合
  上記導電物間に電位差が発生するとフラッシュオーバ(放電)防止のため接地用スパークギャップが動作します。動作している間は短絡状態になり、放電が終了すると元の状態に戻ります。

  一方ギャップを使用する電源用SPDは、雷電流の通過後、続流が発生します。従って電源用SPDは接地用スパークギャップと異なり、続流を遮断する能力を持っています。




→Q2.続流遮断50kAの必要性について教えてください


A2

  系統の短絡電流を遮断する場合を考えると、単相100Vで200kVA程度のトランスを、3相200Vでは 500kVA程度のトランスの短絡電流を遮断することが可能です。このことから、小規模な事務所はもちろんのこと、工場やビルなどの比較的大きなトランスが設置されている場合でも問題なく続流遮断をすること が可能となります。



→Q3.ベンチルと他社との差別化のポイントは?


A3

  デーンベンチルの特徴として、JIS規格におけるクラス1とクラス2の所要性能を併せ持つコンパクトな 複合型SPDであることがあげられます。また、他社にはない大きな続流遮断能力(50kA)を持ち、電源 系統の事故から機器および人間を保護することができます。




→Q4.同軸75Ω系の直撃雷用の製品はありますか?


A4

  同軸75Ω系のSPDとしては、DGA FF TVのみで、定格放電電流は8/20で
1.5kA、10/350で0.2kAとなっています。